R3はイーサリアムとMicrosoft Azureを使用して11の銀行を分散型台帳に接続します

インターナショナル・ビジネス・タイムズ（IBTimes）によると、ブロックチェーンコンソーシアムR3 CEVは、イーサリアムとMicrosoft Azureのブロックチェーン・アズ・ア・サービス（BaaS）を使用し、11の加盟銀行が参加する初の分散型台帳実験を開始した。

R3 が管理するプライベートなピアツーピア分散型台帳は、バークレイズ、BMO ファイナンシャル グループ、クレディ・スイス、オーストラリア・コモンウェルス銀行、HSBC、ナティクシス、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、TD バンク、UBS、ユニクレジット、ウェルズ・ファーゴを接続します。

参加者は、このグローバルなプライベートネットワークを通じてリアルタイムの金融取引を実行する技術の可能性を探ることができると伝えられている。 R3の声明によると、銀行は中央集権的な第三者の関与なしに、分散型台帳上のトークン化された資産を通じて取引をシミュレートする予定だ。

さらに、この共同実験は、金融市場における分散型台帳の適用可能性を実証することを目的とした、いくつかの候補となる分散型台帳技術を使用した一連のプロジェクトの最初のものにすぎません。 R3 は 2016 年に他の多くのプロジェクトを発表する予定です。

「素晴らしい進歩」

R3のCEOであるDavid Rutter氏は次のように述べています。

「空想と仮説から応用と実行へと移行することは、この技術を使用して金融市場の機関が相互にやり取りし、報告し、取引する方法を変革する次の重要なステップです。この開発は、R3と当社の加盟銀行にとってだけでなく、世界の金融サービス業界全体にとっても非常にエキサイティングです。」

R3分散型台帳コンソーシアムは、発足以来42のパートナー銀行と契約しており、現在は非銀行機関、決済機関、取引所にも門戸を開いています。

イーサリアム財団の対外関係担当ディレクター、ジョージ・ハラム氏は次のように述べた。

「財団は、イーサリアム プラットフォームとその基盤となるテクノロジーの汎用性と能力を認識しています。R3 がイーサリアム プラットフォームのアプリケーション ポートフォリオにもたらす大きな進歩に、私たちは勇気づけられ、興奮しています。」

「R3はブロックチェーン技術と現実世界の間のギャップを埋めており、このニュースは両者の間のギャップが縮まり、実際の進歩が遂げられていることを示しています。」

「これは注目に値するが、実装にはまだ克服すべきハードルがたくさんあると考えている。この研究は、スマートコントラクトの合意形成技術の実用性をさらに検証するものだ。」

バークレイズ投資銀行の最高技術責任者、ブラッド・ノヴァック氏は次のように述べた。

「私たちは共有台帳とスマートコントラクトの価値の評価において進歩を遂げており、R3のラボ環境を使用した技術実験で協力することを楽しみにしています。

Ethereum はこの分野ではよく知られたオープンソース技術であり、他の技術を使用した共同実験にも期待しています。 ”

HSBCグローバルバンキング＆マーケッツのCIO、リチャード・ハーバート氏は次のように述べています。

「新しい R3 グローバル アクセス ラボ環境により、R3 とその加盟銀行は、共有台帳とスマート コントラクト テクノロジーの実験で協力できるようになります。最初のプロジェクトはすでに稼働しており、ラボ プラットフォームにより、より迅速な実験が可能になり、技術的な柔軟性が提供されます。」

UBSのシニアイノベーションマネージャー、アレックス・バトリン氏は次のように付け加えた。

「スケーラブルで運用可能なピアツーピアのブロックチェーン実験を提供することは、この変革計画における重要な次のステップです。11 の銀行ラボをシミュレートされた現実世界のネットワークに接続することで、理論をテストし、安全な環境で効果的に実行するために必要なプラットフォームを構築することができました。」

元記事: http://www.ibtimes.co.uk/r3-connects-11-banks-distributed-ledger-using-ethereum-microsoft-azure-1539044
イアン・アリソン
翻訳者: Satuoxi
出典（翻訳）：バビット情報（http://www.8btc.com/r3-connects-11-banks ‎）