ブロックチェーン上に出生証明書を持つ初めての娘を作った父親へのインタビュー

先週、サンフランシスコの起業家Santiago Siri 、娘ローマちゃんの誕生を、ビットコインのブロックチェーンに誕生日を登録するという、ちょっと変わった方法で祝った。

分散化とブロックチェーン技術に長年興味を持ち、現在はウェブサイトdemocracy.earthを通じてピア・マンチーニ（ローマの母親）とブロックチェーンプロジェクトに取り組んでいるシリにとって、そうすることは自然なステップのようだ。

アイデンティティプロトコルのスタートアップ企業OneNameの共同創業者ライアン・シア氏と会った後、Siriはロマの出生をブロックチェーンに記録することを決めた。ブロックチェーンは政府の管理下にない分散型データベースで、Siriはこれに興奮していた。

彼はCoinDeskにこう語った。

「最初から現在に至るまで、人間の出生に関するデータベースは政府のデータベースに基づいていました。ロマは最初の例外で、彼女の身元は他のどこにも登録されておらず、最初にブロックチェーンに登録されています。これは彼女が地球の住民であり、中央集権的な権力によって管理されている恣意的な領土ではないことを宣言する強力な声明です。」

「これは彼女の最初の出生証明書であり、インターネット接続があればどこでもいつでも証明できるシンプルなデータであるため、よく考えてみると、政治的に非常に強力です。政府は機関の信頼を裏付けるために閉鎖的な官僚機構に依存していますが、世界はインターネットとブロックチェーンに依存しています。」

登録生年月日

ブロックチェーン技術に魅了されているシリの父親の行動に家族は驚かず、ロマの誕生日をブロックチェーンに登録するという父親のアイデアを支持した。

Siriは言います:

「私の身近な人たちは、私がブロックチェーンと技術の民主化に熱心であることを知っています。家族は私が少し頭がおかしいと思っているかもしれませんが、ピアにアドバイスを求めると、彼女は全面的にサポートしてくれます。」

「彼女はまた、インターネットの波がもたらす革命的な影響が何世代にもわたって続くと固く信じている。」

出生を登録するために、Siriはまず出生者のフルネーム、出生日、出生地を記載したビデオを撮影し、その後、ブロックチェーン存在証明確認サービスを使用してブロックチェーン上でハッシュ化しました。そうすることで、Siri は、ファイルがビットコインのマイニング ネットワーク（世界的なコンピューター ネットワークによって管理される公開台帳）によって確認および検証されることを保証します。

さらなる検証のため、シリは自身の証言も加えたが、これにはロマの母親、祖母、曽祖母の証言も含まれていた。

病院の出生証明書という形でさらなる証拠が提示されたが、動画の中でSiriは出生地がサンフランシスコであると具体的に述べており、国家や特定の地理的位置、管轄区域については言及していない。

彼はまた、対応するブロックチェーン上で採掘されたブロックのスクリーンショットも示した。

「この文書が11月8日の日曜日より前に作成されたものであることに誰も異議を唱えることはできないし、証明書を変更せずにその内容を修正して、文書に記載されている出来事を法的証拠にすることはできない。」

最初からブロックチェーンに夢中になる

シリ氏は、2011年に始まったテクノロジーへの関心と、それが娘が育つ世界にどのような影響を与えているかについて語った。

「この技術は、特にインフレ率が高く外貨へのアクセスが限られているアルゼンチンのような国に住む人々にとって、すぐに魅力的になるでしょう。」

これらのテクノロジーは本質的に解放力があり、ユーザーが独立したエージェントやブローカーになるのを助けると彼は述べた。

[ビットコインとブロックチェーン]は許可不要であり、政府や銀行によって管理されていない金融システムに誰でも接続できます。私の意見では、インターネットがメディアや文化に与えた影響と同じ影響を、ブロックチェーンは機関や人間の組織に与えるでしょう。

シリ氏は、この新興技術が自身の出身地である南米でいかに活発に使われているかを経験から知っていると語った。

この起業家は、同僚たちと同様に、ブロックチェーンとビットコインの最大の可能性は、現状に代わるシステムが緊急に必要とされている発展途上国にあると考えていると説明した。

シリ氏は、サンフランシスコ地域のブロックチェーンや分散型コミュニティと密接な関係にあると述べたが、この技術が真に潜在能力を発揮するにはまだ長い道のりがあると警告した。

「こうしたタイプのアプリケーションの開発は簡単ではありませんが、この非常に革新的な技術に取り組んでいる人はまだ少数のように感じます。そして、その初期段階にあることは間違いありません。」

ブロックチェーンによる本人確認

これまで、ID登録におけるブロックチェーンの可能性に注目が集まっており、業界の企業はその応用に取り組んできました。

最近150万ドルの資金を調達したShoCardは、ブロックチェーン技術をID管理に活用することを検討している。

オープンソースのアイデンティティプロトコルプロバイダーであるOneNameは、バリー・シルバート氏やサンフランシスコを拠点とする投資会社SV Angelなどの投資家からシード資金を受け取っており、オンラインでのアイデンティティ管理方法の変革にも取り組んでいる。

さらに、分散型台帳を使用して身元を登録する可能性は、ハリウッド女優のルーシー・リューなどの有名人の注目を集めており、ルーシーは今年初めに億万長者のリチャード・ブランソンの私有島で開催されたプライベートブロックチェーンサミットで意外な支持者であることが明らかになりました。

元記事: http://www.coindesk.com/meet-the-dad-who-registered-his-daughters-birth-on-the-blockchain/
イェッシ・ベロ・ペレス
翻訳者: オレンジ
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編集者: プランタン
出典（翻訳者）：バビット情報