eToroレポート: DeFiは2017年のICOブームのレベルに達すると予想

元記事: Decrypt、著者: Liam Frost

翻訳者：ユウ・シュンスイ、Odaily Planet Daily

まとめ

• eToroの四半期レポートによると、アルトコインの取引量は第3四半期に大幅に増加しました。

• イーサリアムベースの分散型金融（DeFi）プラットフォームがこの成長に大きな役割を果たしてきました。

• DeFi は 2017 年の ICO ブームのレベルに達する可能性があります。

仮想通貨取引プラットフォームのeToroは10月14日に四半期報告書を発表し、2020年第3四半期にアルトコイン取引への大きなシフトが見られた一方で、同取引所におけるBTCの世界取引量は40％近く減少したと報告した。

報告書によると、第3四半期には世界のアルトコイン取引量が全体的に大幅に増加した。たとえば、eToroのトップ10暗号通貨のうち、Binance Coin（BNB）とTezos（XTZ）は、第3四半期に取引量がそれぞれ46%と37%増加しました。成長にもかかわらず、取引量の増加という点ではどちらもトップのコインに遅れをとっています。

eToroにおけるイーサリアム（ETH）とカルダノ（ADA）の取引量は、第3四半期にともに約90%増加した。 Tron（TRX）、NEO、EOSの世界の取引量はそれぞれ203%、153%、175%増加しました。対照的に、ビットコインはeToroのトップ10暗号通貨の中で唯一、世界取引量が減少したコインで、38%減少した。

eToro の米国の顧客の間でも、傾向はほぼ同じです。ビットコインの取引量は17%増加しましたが、これまでのところほとんどのアルトコインがビットコインを上回っており、ほとんどのアルトコインで取引量が増加し、中には200%を超える増加が見られるものもあります。

この急上昇は主に DeFi プロジェクトの人気の高まりによるもので、これはイーサリアムにも大きな後押しを与えました。

eToro USAのマネージングディレクター、ガイ・ハーシュ氏は、「DeFiの継続的な台頭は、アルトコインとイーサリアムの急騰に大きな役割を果たしており、多くの場合、収益は2017年のICOブーム時のレベルに近づいています」と説明した。

研究者らは、イーサリアムベースのすべての分散型アプリケーション（DeFiを含む）は、動作するためにある程度ETHを必要とすると指摘した。 ETH は「経済的に抽出できない」ため、これが ETH の価値提案の重要な側面になります。

レポートでは、「現在、ETH総供給量の7.5%以上がDeFiにロックされています。この数字は2020年の初めにはわずか2.7%でした。これは、イーサリアムのユースケースへの関心が高まっていることを示しており、投資家がETHを担保として使用することに自信を深めていることを示しています。理論的には、これは市場で販売できるETHが少なくなっていることを意味します。」と述べています。

過去数か月にわたるDeFiの人気の高まりは、暗号通貨業界に新たな個人投資家を引き付け、暗号通貨の普及全般を促進する上でも大きな役割を果たしている。

デジタル資産データプロバイダーのThe TIEのCEO、ジョシュア・フランク氏は、「2020年第2四半期はインフラの継続的な改善と機関投資家による支援の出現の兆候が特徴でしたが、第3四半期は仮想通貨が依然として小売業が中心の業界であることを思い起こさせました。第3四半期では、マイクロストラテジーのビットコインへの4億2500万ドルの投資は間違いなく明るい兆しでしたが、DeFi、イールドファーミング、NFT、アルトコインの回復が依然として第3四半期の主な要因でした」と述べています。

彼はまた、DeFi はまだそこまで大きくはないものの、DeFi を 2017 年の ICO ブームと比較した。