ChainAnchorプロジェクトはビットコイン開発者から批判され、MITはプロジェクトはビットコインとは何の関係もないと回答した。

MITの研究者らが開発したブロックチェーンプロジェクトは今週、ビットコインコア開発者のピーター・トッド氏から厳しく批判されたが、プロジェクトの参加者らは主張の信憑性を否定しており、この事件はビットコインコミュニティ内で大きな注目を集めている。

それは4月21日に起こった。ピーター・トッド氏が、MITの科学研究プロジェクトChainAnchorから「流出した原稿」についての記事を自身の個人ブログに投稿したのだ。

トッド氏はブログ投稿で、このプロジェクトはビットコインマイナーに取引を処理しないようにインセンティブを与え、参加者を特定できないようにすることでマイナーを「買収」する計画だと結論付け、非難した。

「私たちが話しているのは、マイナーがすでに規制されている取引のみを処理するよう強制されているということだ」とトッド氏はCoinDeskに語った。

しかし、これらのコメントはビットコインコミュニティのメンバーからMITへの批判も引き起こし、一部のユーザーはマイナーに対し、この種の計画を支持しないよう促そうとさえしている。

MITは本日声明でこの批判に応え、ブログ投稿が事実の根拠を欠いているとして公に批判した。

MITの広報担当者は次のように述べた。

「まず、私たちが取り組んでいるプロジェクトに人々が興味を持ってくれてうれしいです。私たちはそれを1か月前に公開ウェブサイトで公開し、www.mit-trust.orgで更新し続けていますが、ChainAnchorプロジェクトはビットコインの議論とはまったく関係がありません。」

大学は、ChainAnchor プロジェクトへのリンクと、4 月 17 日付の最新のホワイト ペーパーを提供しました。対照的に、Todd のスライドと画像のプレゼンテーションは 2 月のものであり、MIT のバージョンと似ていますが、いくつか大きな変更点があります。

たとえば、ChainAnchor の論文では、このプロジェクトは「共有許可台帳における ID とアクセス制御の問題」に対処するものとして位置付けられています。

さらに、この論文では、このシステムはビットコインにヒントを得たものだが、ビットコインのブロックチェーン上では動作しないということが示されています。

トッドの批判

このプロジェクトはパブリックブロックチェーン上での使用を意図しており、トッド氏の記事ではパブリックマイニングエンティティと関連付けられているため、ホワイトペーパーの公開はトッド氏の批判の要素に疑問を投げかけるものと思われる。

「マネーロンダリング防止（AML）規制を予想すると、規制対象の取引をビットコインネットワーク上に置く技術的な理由はない」と同氏は記者団に語った。

彼はさらに、たとえこのシステムがプライベートネットワーク向けであったとしても、そのようなアーキテクチャがビットコインのようなパブリックブロックチェーンで使用される可能性の危険性は依然として考慮する価値があると指摘した。

「これは考えてみる価値のある脅威だ。おそらく、いくつかの大手取引所がこのプロジェクトに参加すれば、深刻な問題を引き起こす可能性があるだろう」と同氏は語った。

彼はまたこう付け加えた。

「プロジェクトがビットコインについて言及していないなら、私はそれについて話すつもりはありません。」

MITの反応

MITに関しては、大学はビットコインネットワークへの支持を改めて表明したが、ChainAnchorの性質はR3などのコンソーシアムのものと似ており、このような許可型ブロックチェーンシステムでは信頼を確立するための新たな方法が必要になる可能性があるとも述べた。

「私たちは、多くの大手企業が実装している許可型ブロックチェーンなど、他のタイプのブロックチェーンも研究しています」と大学は述べた。

広報担当者は、このようなシステムは、許可型ブロックチェーンをマネーロンダリング防止（AML）や顧客確認（KYC）規制とより互換性のあるものにする方法として機能する可能性があると述べた。

元記事: http://www.coindesk.com/mit-dismisses-bitcoin-developer-criticism-project-proposal/
ピート・リッツォ
翻訳: 一晩おかゆ
出典（翻訳）：バビット情報（http://www.8btc.com/mit-chainanchor ‎）