ドイツ取引所のブロックチェーンの旅

ブロックチェーン技術は、清算や決済における潜在的な応用の可能性から、株式市場運営者からますます注目を集めています。

その中で、この技術に最初に参入した金融会社であるナスダックは、独自のブロックチェーンサービスプラットフォームLINQを立ち上げました。ニューヨーク証券取引所（NYSE）は2015年にビットコイン企業Coinbaseに投資した。オーストラリア証券取引所（ASX）は、デジタルアセットホールディングス（DAH）と協力してブロックチェーンソリューションを開発しています。

ドイツ取引所はこのグループでは少し静かでした。同グループはドイツ市場最大の証券ディーラーとして、最近DAHの6,000万ドルの資金調達に参加した。 2014 年現在、当グループの従業員数は約 4,540 名で、前年度は 20 億ユーロを超える純収益を上げました。

ドイツ証券取引所がブロックチェーンを模索する動きは、おそらく意外ではない。このドイツの金融大手の事業は、証券やデリバティブ取引から決済、保管まで、生産チェーン全体をカバーしているからだ。

ドイツ取引所は以前からブロックチェーン技術に興味を持っていたが、同グループの広報担当ハイナー・ザイデル氏によると、まだ最善の方法を模索している段階だという。

サイデル氏はCoinDeskに次のように語った。

「他の多くの企業と同様に、当社はビットコインの可能性を分析することから始め、その基盤となる技術の関連性をすぐに認識しました。」

開発中のプロトタイプ

興味深いことに、ザイデル氏は、ドイツ取引所がすでにいくつかのブロックチェーン概念実証プロジェクトの開発を開始していると指摘した。

「2015年初頭から市場を分析するプロジェクトを進めており、いくつかのプロトタイプも開発しました」と彼は語った。

グループは、単一のブロックチェーン アプリケーションに集中するリスクを冒すのではなく、複数の事業ラインにわたってこのテクノロジーを実験することを選択しました。

ビットコインブロックチェーンがここ数ヶ月受けてきた批判に応えて、彼は次のように続けた。

「当社の IT システムは堅牢で信頼性が高く、高速かつ安全でなければなりません。レイテンシーやスケーラビリティなどは重要な前提条件です。」

探索を続ける

今後、同グループはブロックチェーン分野にさらに深く関与する計画があり、ザイデル氏によると、ドイツ取引所はこの目標に対して「総合的な」アプローチを取る予定だという。

まず、グループの内部ソフトウェアとアプリケーションを引き続き調査します。

さらに、ドイツ取引所は、Linux Foundationが主導するオープンソースのブロックチェーンプロジェクトであるHyperledgerコンソーシアムブロックチェーンプロジェクトへの参加に関心があると説明した。

Hyperledger プロジェクトは昨年 12 月に初めて発表され、シスコ、IBM、ブロックチェーンの新興企業 DAH、R3CEV などが参加しました。今週、同プロジェクトは30社が同盟に参加したことを発表した。

さらに、ドイツ取引所が最近DAHに投資したことによると、同グループはフィンテックの新興企業の株式取得にも関心を持っているという。

元記事: http://www.coindesk.com/deutsche-borse-blockchain-prototypes/
ダニエル・パーマー
翻訳者: 一夜粥
出典（翻訳）：バビット情報（http://www.8btc.com/deutsche-borse-blockchain）