JPモルガン・チェースが「水面下で調査」：2,200人の顧客がブロックチェーン送金の試験運用に参加

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、JPモルガン・チェースは金融センターであるロンドンと東京間の米ドル送金にブロックチェーン技術をひそかにテストしており、約2,200人の顧客が参加している。

JPモルガンの投資銀行部門責任者丹尼尔•平托氏は、ブロックチェーン技術が通貨決済に役立ち、顧客への処理時間を短縮し、銀行のリスクを軽減できると期待していると述べた。

報道によると、JPモルガン・チェースは今年後半にリアルタイム取引にブロックチェーンを使い始める可能性がある。

これはJPモルガン・チェースが毎年恒例の1日間の投資家会議で発表した計画の1つだ。 JPモルガン・チェースの杰米•戴蒙会長兼CEOは、銀行の予算配分を調整し、アプリケーション開発と金融技術提携にさらに資金を投入するとともに、サイバーセキュリティへの支出を20％増やす予定だ。

銀行は運営コストを削減するために、支出を可能な限り削減しようとしています。 JPモルガン・チェースは、より合理化されたビジネス環境とより厳格化された規制環境に適応するために、支出を大幅に削減し、従業員を解雇し、資産を減らした。現在、オンライン融資や決済システムの台頭は、ビットコインやブロックチェーンを使用する新興フィンテック企業を含む従来の銀行や金融機関にとって徐々に脅威となっており、JPモルガン・チェースなどの大手銀行がテクノロジーへの投資を増やしていることがわかります。

現在の世界経済の減速、エネルギー部門の発展の停滞、そして低金利の継続により、投資家は銀行への影響を懸念している。 JPモルガンの株価は今年これまでに11％下落しており、米国の大手商業銀行の業績を追跡するKBWナスダック銀行指数は15％下落している。技術のアップデートによって投資家の懸念が短期的に解消されるわけではないにもかかわらず、銀行が新しい技術に投資する理由はこれでもあるかもしれない。

ダイモン氏はブロックチェーン技術にもますます関心を寄せている。昨年、彼は株主への年次書簡の中でこう述べた。

「シリコンバレーでは、多くの優秀な人材とベンチャーキャピタルを擁するフィンテックの新興企業が何百社も誕生しており、彼らが行っているのは、従来の銀行業務に代わる代替技術の開発だ。」

JPモルガンは、新たなブロックチェーンの取り組みとして、第3四半期からヘッジファンドを含む一部の企業や投資銀行の顧客を対象に、実際の取引のテストをできるだけ早く拡大する計画だ。 JPモルガン・チェースの法人・投資銀行部門の最高管理責任者、サノケ・ヴィスワナサン氏はそう語る。もちろん、これには規制当局の承認も必要であり、数か月かかる可能性があります。

JPモルガンは、R3ブロックチェーンコンソーシアム、Linux Foundation主導のHyperledger、元JPモルガン幹部が率いるDAHブロックチェーンプロジェクトにも参加している。

一方、JPモルガンの最高執行責任者马特•赞姆斯氏によると、同社は今年の総テクノロジー支出を昨年の92億ドルから94億ドルに増やす計画だという。予算の 40% は新しい投資と新しいテクノロジーに割り当てられます。これには新興企業とのコラボレーションも含まれます。

ザムズ氏は、JPモルガンは技術者が働く場所の数を減らし、より低コストのサーバーオプションを採用し、レガシーアプリケーションやテクノロジーサービスのベンダーの数を減らすなどして、既存のテクノロジーへの支出を削減していると述べた。

元記事: http://www.wsj.com/articles/one-place-jp-morgan-is-boosting-spending-fintech-1456172040
エミリー・グレイザー
翻訳者: プランタン
編集者: プランタン
出典（翻訳）：バビット情報（http://www.8btc.com/jpm-boosting-blockchain‎）