サンタンデール銀行とUBS、イングランド銀行オープンフォーラム会議でブロックチェーン技術について議論

スイスの投資銀行UBSとスペインの銀行サンタンデールは最近、ロンドンで開催されたイングランド銀行のオープンフォーラム会議に出席し、ブロックチェーン技術に関する問題について議論した。

サンタンデールのグローバル・クリエイティブ・ディレクター、乔斯·玛丽亚·富思特氏は、フィンテックのイノベーションが世界経済の未来をどのように支えることができるかについてのパネルディスカッションの中で、ブロックチェーン技術が金融業界に混乱をもたらす可能性について語った。

フスター氏はこう語った。

「ブロックチェーン技術はビットコインなどのデジタル通貨の基盤技術です。この技術は資金の移動、保管、スマートコントラクトの作成などを行うためのまったく新しいインフラストラクチャを構築できます。金融業界の様相を根本的に変える可能性を秘めています。」

フスター氏はブロックチェーン技術について楽観的だが、同時に合理的にも次のように述べている。

「このような変化は一夜にして達成できるものではなく、時間がかかるだろう。」

しかし、多くの金融会社はビットコインのブロックチェーン技術にあまり注目していないため、フスター氏は同僚などに対し、イノベーションを無視せず、金融業界にとってのブロックチェーン技術の重要性に注意を払うべきだと呼びかけた。

「イノベーションはかつては新しい概念でしたが、今ではやらなければならないものになっています。イノベーションを起こさなければ、誰かがあなたを追い越すか、新しいビジネスモデルであなたに取って代わるでしょう...イノベーションは戦略的なツールです。」

ほんの数日前、サンタンデール銀行傘下のベンチャーキャピタル会社、サンタンデール・イノベンチャーズは、ブロックチェーン技術の新興企業を支援することを目的として、世界的なブロックチェーン技術コンテストを開催した。さらに、サンタンデール・イノベンチャーズはリップル社の3,200万ドルのシリーズA資金調達にも参加し、リップル銀行に400万ドルを投資した。

ビットコインのブロックチェーン技術の話題は、金融市場における中央銀行の役割についてのパネルディスカッションでも取り上げられ、デジタル・アセット・ホールディングスのCEO、ブライス・マスターズ氏と、4月にブロックチェーン研究ラボの立ち上げを発表したUBSインベストメント・バンクのアレックス・ウェーバー会長が中心的な役割を果たした。

city.amによると、ウェーバー氏はテクノロジーの利点を非常に重視しているものの、ビットコインなどのデジタル通貨には興味がないという。彼の意見では、デジタル通貨は政府の支援のない通貨であり、成功できない。

元記事: http://www.coindesk.com/santander-and-ubs-discuss-blockchain-at-bank-of-england-conference/
イェッシ・ベロ・ペレス
翻訳者: プランタン
編集者: プランタン
出典（翻訳）：バビット情報